「その節税が会社を殺す」 お金に強い社長がコソコソやってる節税&資金繰りの裏ルール31

ここ数年で、
中小企業のお金の残し方が随分と変わりました。

以前は、税金対策として生命保険がよく挙げられましたが、
今は税制改正によりその商品価値も無くなりました。

では、どうしたら会社にお金を残すことができるのかと考えている時に、
この本と出会いました。

「その節税が会社を殺す」という本だ。

この1冊を理解すると、
どうやって会社のお金を手元に残すのかが良く分かる。
銀行との付き合い方もよく分かる。

この本は、項目ごとに読みやすくなっているので、
その時に応じて必要な箇所だけ読み返すこともできる本で、
バイブル的に何回も読み返す価値のある本なので、紹介しよう。

それ会社を殺す節税です

会社にお金を残そうと思うと、
代表の役員報酬を上げたりも以前はしていた。

だがそれをすると、
所得税が思いのほか取られる事になる。

法人税より所得税の方が税率が高くなってから、儲かっているからと、
会社からうまくお金を引き出す方法が、少なくなってきているのだ。

そういう事も、経営者としては頭に入れておかないといけない。

「法人税アレルギー」が会社を潰す

税金を安くできる手法の9割は無意味、むしろ経営に逆効果である。

以前は、節税対策としてよく生命保険を勧められたが、
今では生命保険は節税商品ではなくなってしまっている。

では何で節税するかと言うと、最後は投資なのだ。
ここでいう投資は株への投資ではなくて、
会社の設備や今いる社員、そして会社の未来への投資のことである。

それが実ることによって会社のお金も増える、結果役員報酬も上がるのだ。

その辺りを理解して実行していければ、会社としてより強く成長していけるだろう。

無借金経営は死へのカウントダウン

「法人税を払うくらいなら役員報酬」という考えは間違いである。

法人税が実は1番得で、
税制改正で所得税の税率はますます増えている。

そして、役員報酬を払うほど、
従業員のやる気が奪われるのだ。

無借金でというマインドは良いけど、
「必要なお金を借りる」と言う事業戦略を、しっかりと立てなければいけない。

役員報酬を上げるのは、最後のご褒美ぐらいで考えた方が良い。

手元資金を増やすのは、節税ではなく銀行融資

儲かるほど手元のお金は減る。

必要になったら借りようと思っても手遅れです。
銀行は借入の実績のある会社にお金を貸してくれる。
お金を借りられるということは、
その会社に信用があるということなのだ。

銀行はお金を借りる必要のない会社に貸したいのだ。
目指すは無借金経営ではなく、実質無借金経営が理想である。
会社に必要なお金を借りる、と言う事業戦略をしっかり持とう。

会社には、月商の3ヶ月分が確保されていると余裕を持って強い経営が出来る。
そこを目指して資金調達出来るようにもなりました。

低金利で借りて、手元資金をとにかく厚く!

手元の資金を残す方法は、
ほとんどの人が売り上げを上げて節約しようと考える傾向がある。
だが、会社が変な節約をしてしまうと、
結果業績が伸びて行かなくなるので、この考えはあまり勧めない。

融資を受けるには、銀行が安心する数字を見せれば良いのだ。
銀行からお金を借りられるような決算書作りが大事である。

黒字は小さく、赤字は大きくだ!

「大きな節税」で会社の未来を切り拓こう

融資を受ける際は、大手銀行一行、地方銀行一行、信用金庫を一行それぞれに競争させ、
利息を抑えて借りれるようになった。

金利や返済期間は交渉する!

まとめ

この本は10章まであるが、特に特筆したいのは第3章と第4章である。
また第2章では、
メインバンクとの付き合い方やポイントについて知ることが出来る。

会社に潤沢にお金を残したいと思うのなら、銀行から借入をする。

その為には、銀行が良いと思う決算書作りが必要である。

因みに私はこの本を参考にし、
今回このコロナで、銀行からの融資を最大限に申請しました。

投稿者プロフィール

佐野 友希夫
佐野 友希夫
基本的に人が好きで、特に仕事を通して人が成長していく姿を見るのが大好きな人材育成コンサルタント。沖縄から北海道まで日本全国のクライアントを飛び回る出張の達人。食べ物で好き嫌いが全く無いので、各地の美味しいものを食べ過ぎてしまい、なかなか目標体重にたどり着かないグルメラバー。そして20代の起業を支援するビジネスコーチのYukioさんこと、佐野友希夫(さのゆきお)